テッパンの質問、答えられない私
「今日はお仕事お休みですか?」
「あ、夕方からなんです」
「夕方?」
「英語の教室をやってまして…」
「そっか~、最近は小学校でも英語があるし、英語やってる子多いですよね!やっぱり早く始めた方がいいのかな~?お子さんたちはおうちでも英語を?」
……教室では講師、家では幼児2人の母の原です。
初めまして~、の時はともかく
二度目まして~、三度目まして~、くらいで打ち解けた方とは、こんな感じの話の流れになることが時々あります。
で、だいたい私の答えはコレです。
「ねー、やっぱり早い方がいろいろスムーズですよね。でも私もなかなか家ではできなくて…(アハハ)」
……なんじゃァァー!その気合の入らん答えはァァー!
せっかく聞いてもらえたのに、もっとちゃんと答えんかいッッ!(←もう一人の私)
いや、だってさ~~~ この質問、本気で答えたら3時間くらいかかっちゃうじゃん!挨拶のついでくらいで聞いてくれたかもしれないのに、突然そんな熱量で答えたら引かれちゃうよぉ……申し訳ないよぉ……
とイジイジソワソワすること数年(←長い)
せっかくブログがあるのでもうここに全て書き記しておこうと思います。
もし興味があれば、長いですがこちらを読んでください!ということで……(笑)
「英語、早めにやった方が良いですか?何をしたらいいですか?」
※この質問に対する答えは講師の数だけ答えがあります。あくまで1つの教室のスタンスとして読んでくださいね!
答え: 英語のスタートは、早い方がスムーズです。やると決めたら、まずはザックリでいいので方向性を定めましょう。
方向性その1「完全なバイリンガルになりたい!」
私はバイリンガル育児は専門外なので、ここからの話は完全に主観です。なので、それは違うぞ!と思われたらスルーしてくださいね。もし本気で幼少期からバイリンガルを目指したい場合は、まずはその分野の専門家(先生) の力を借りましょう!
バイリンガル育児はかなり早い段階(0歳~幼児期)から始まります。親の語りかけや生活環境を英語にする、動画視聴などの娯楽は英語で……など、親のコミットもかなり必要になります。幼稚園や進学もインターナショナルスクールを選ぶ家庭が多いのでは?大学や就職も海外だったり。日本で役に立つから…というよりは、「海外進出あり」を前提として進めるイメージです。
ということで、インターや海外進学などの選択肢が多い地域では「完全バイリンガル目標」のご家庭もあると思いますが、尾道市内&周辺地域だとそうした進学先や教室も少なく、この辺りではなかなか難しいのでは……という印象です。
幼児の間は家庭での生活がメインなので英語環境を維持できても、小学校に上がり、家の外で友達と過ごす時間が増えてきたり、子どもの熱中するものが日本語ベースになると、かなり英語を忘れてしまうと思います。
大学のとき、バイリンガル育児を専門に研究している院生の先輩のお話をチラッと伺ったことがあるのですが、想像していた100倍くらい複雑な世界でした……両親の母語や家庭環境、将来どうしたいかという要素によってやり方が様々なので、一概に「これがベスト!」とは言えないのですね。
ということで、もし本気で幼少期からバイリンガルを目指したい場合は、まずはその分野の専門家(先生) の力を借りましょう!(2回目)
方向性その2「日本語メインで生活しているが、英語も得意になりたい!」
私の専門はこちらです!ピアノや習字みたいに英語も習って、海外旅行とか観光客の道案内で困らないくらい話せたらいいなあ~、ついでに学校の成績も良かったら嬉しいなあ~、ついでに進学でも役に立ったら最高だなあ~、くらいのノリです。ゆるいですかね?(笑)
ものすごーーーく多くの教材がこうした家庭を対象に作られているので「結局、何をしたらいいの!?」となりますよね……以下にロードマップを記しておきます。やる順番&導入時期を明確にして進めていくと道に迷いません。
幼児~就学前
① 英語にプラスのイメージを持つ
英語の歌をたくさん聞いて、英語の音とリズムに慣れましょう。おうちの人といっしょに歌ったり、音楽に合わせて体を動かして遊んだりできるとさらに良し!
小学校に上がる頃、英語を見たり聞いたりしたときに「知ってる、聞いたことある、できるかも!」というプラスのイメージを持てるようにすることが、この時期の目標です。
この段階では、「お勉強スタイル」では英語を入れません。「うちの子、できるかも!」となると、すぐに文字を教えて読めるように、書けるように……と進みたくなっちゃうもしれませんが、焦らなくて大丈夫です。この間は、おうちの人と、お友達と楽しく歌ってしっかり動いてください。
あとは、親のほうも英語に対して興味を持ってやってみるといいと思います。英語学習に対して、子どもではなく、親のマインドを整える感じです。「学生時代から英語は苦手!」「英語で話すのは自信がなくて……」というママ、パパも、これは幼児の英語だ!幼児にできるなら私にもできるぞッ!と開き直っちゃえば、ちょっと勇気が出ませんか?
そして、おうちの人が頑張っているその姿、絶対にお子さんは見ています。身近な大人が子どもに見せる背中って、どんなに有名な先生の授業よりも雄弁だと私は思っています。
②真似っこのプロになる
親子ともに、「英語はまず、お手本を真似る」という意識づけをすると良いです。「学ぶ」という動詞は「まねぶ(真似をする)」という言葉から派生してできた、という説があります。何事も「真似る→できる→考える」の繰り返しでレベルアップしていきます。そう、全ては真似から始まるのです……!
特に子どもは真似っこの天才です。息子たちが私の口真似をしているのを聞くと、そっくりすぎてビックリします。(あるあるですよね……笑)
本物の英語をたくさん聞いて真似しましょう。大人だと、なまじ文字が分かるし、知識もあるので、頭の中で日本語を挟んでカタカナ英語に変換してしまいがちですが、子どもにはそんなの関係ありません。下手に考えるより真似る方が早い!でどんどん吸収していきます。
保護者の方から「親の私の発音が悪いから、それを聞かせるのはちょっと……」という声もよく聞くのですが、これもいっそ1歳くらいに戻ったつもりで(笑)お手本を聞きながら「聞こえたものそのまんま真似してみる」という練習をして慣れてみましょう。けっこう楽しいですよ!私は学生時代、英語以外でもやってみたりしてました。中国語とか。
(こんな感じで、私、英語(というか言語全般)大好きなので、楽しみ方を知りたければ聞いてください……何時間でもしゃべりますから……笑)
小学校1~3年生(ローマ字学習前)
① フォニックスの導入
幼児期にたっぷり英語の音をインプットしたら、フォニックス学習に入ります。フォニックスとは「話し言葉を文字にする、読み書き指導法」です。なので、ある程度英語を知っていて、それを文字にしたらどうなるのか?という興味が出てくる頃からスタートします。
「フォニックスをやると発音が良くなる」という情報を目にすることもありますが、発音の改善は副産物であり、主目的ではありません。フォニックスはあくまで「読み書きの指導法」であり、日本語でも英語でも、読んだり書いたりする準備ができた子どもがやるとスムーズに進むと考えてください。
もっと詳しく言うと、「英語の音に十分慣れている」「初歩的な英文や単語を聞いて理解できる」「鉛筆を持って線を書ける」というポイントが揃ってから始めた方が良いです。早ければ早いほどいい、ってものではないんですね~。
日本の子どもが1年生でひらがなを習うように、英語圏の子どもも年長さんくらいからフォニックスをやるので、多くの教材が、そのくらいの年齢の子どもが楽しんで学べるように作られています。この段階で音声・文字・意味がつながり、
「(sitと聞いて) s, i, t …(書き書き)書けた~!すわる、だよね?」
「(sitという文字列を見て)ス・イッ・ト…sit、すわる、だ!」のように
「音を聞いて文字にする」→「意味が分かる」
「英語を見て読む」→「意味が分かる」
ということができるようになります。
他にもいろいろと大切な要素があり……フォニックスについてはとてもこの記事の中では全て語り切れないので、また別の記事で書きますね。
そして、すでに4,000語を越えています。そろそろ締めに入らなきゃ(笑)小学校4年生(ローマ字学習後)~高校3年生編はまた次回にします!
え、出遅れちゃった!? 幼児からスタートしてないんですけど…
こんな話をすると、「うちの子は幼児からやってないんですけど、手遅れですか……?」なんて声を聞くこともありますが、ぜんぜん大丈夫です!こういうアレコレをすっ飛ばして、中学から始めて英語好き&得意になる子もいーーーーーーっぱいいます。(私自身はそのタイプです)
とはいえ、時代の流れとして英語教育の開始がどんどん早まっているのも事実。なので、「この時までにやらないと手遅れ」なんてことはないけれど、始めるのが早いほど「楽しみながら」英語を学べるというボーナスがついてくる、と考えるのはどうでしょうか。ボーナスって、絶対に必要なわけじゃないけれど、ないよりもあったほうが嬉しいじゃないですか。
特に幼児のうちって「家で家族と一緒に英語ができる」というハイパーボーナスステージみたいな期間なので、何か特定のことができるようになるというよりは、「親子で英語で楽しんだ思い出を作る」ことに意味があるのかなあ、と個人的には思っています。英語というものに前向きなイメージを持って継続していけば、スキルはちゃんと後からついてきます。
あ、最後に「お子さんたちはおうちでも英語を?」への回答ですが。
答え「やってないです。が、日々英語の存在はアピールしています!」
子どもが生まれたときは、我が子に英語教育をやってみよう!と考えたこともありましたが、第一子&日々の何やかんやで精一杯で、とてもそんな余裕はありませんでした……何なら今でもそうです(笑)
でも「世界にはいろいろな言葉があって、使えるといいことがある」「新しい言葉を知るのは面白いことだ」というアピールだけを地味に続けています。私は掛け値なしにそう思って行動しているので、伝わるといいな……黙って背中で語れる母になりたい……まあ、つい口が先に出ちゃうんだけど……
我が子たちの英語に関しては、種はいろいろとまいておくので、時期がきて芽が出れば超ラッキー、くらいに思っています。


