書店で見かけて気になっていたこの本。ついに購入。

先輩講師も実践中とのことで、お墨付きをもらった気分で私も意気揚々と一ページ目を開いた。
さて、何で書こうかな。
鉛筆、シャーペン、ボールペン。
筆箱を開けてちょっと思案。
厚みがあって、けっこうしっかりしたページだな。
ちょっと万年筆で書いてみるか……?
実は2年前、開校5周年オメデトウ記念として ちょっと張り切って百貨店まで遠征して買った万年筆。 うやうやしくブルーブラックのインクを入れてもらったものの、数日に1回、心の底からマジでどうでもいい日記を書き記すこと以外は使われていない万年筆。(そのために買ったんだけどね…)
この素敵なページに1文字目を書くのがちょっと怖いので、別の紙にタイトルを試し書き。
……ダメだ、インク溜まりができる!
本は丈夫な紙なので裏写りはしなさそうだけど、なんか美しくない。
ここでまた、フト思いつく。
ちょっと筆記体で書いてみるか……??
私は泣く子も黙るゆとりっ子、筆記体は学校で習っていないし、書けるようになる必要性もなかったので「なんかカッコいいよね」くらいの印象だった。
とはいえ、これでも英語講師の端くれ、いくつかは書ける気がする。見様見真似でやってみよう。
結果…… 全てが噛みあって、しっくりと馴染んだ。
万年筆って、筆記体で英語を書くための道具だったんですね……
ある程度のスピードがないとインク溜まりができるから「サラサラ英語を書いている」というくらいの速さで書かないといけないんだけど、それが文を読んで理解する速さとピッタリ一致する。
今回は書写だけど、これを自分で考えながら一発書きしているとすると、相当の語彙力と構成力があることになる。
「さくらももこは、話すのと同じ速度で原稿用紙を埋めることができて、ほぼ修正も入らなかった」というエピソードを何かで読んだけど、本当にエッセイの天才だったんだろうな……などと思ったり。
筆記用具と思考の速度は関係あるのか……小さな衝撃を受けた。
調べたらこんな記事もあって、納得。
フランスの子どもたちは消しゴムを使わない。「間違いを消さない」がとても大切な理由
私はそもそも筆記体に慣れていないからスペルミスをするわ、書き写し間違えるわで
これどうやって修正するんだ?
たぶん修正液じゃないよね?
と思って、下の行に訂正したけど、どうやらそれが本来のやり方らしい。
でも、文字が大きすぎたり小さすぎたり、間隔が均等にとれなかったり、完成品がなんだか美しくない。自分で書いておきながらガッカリ。
特に記述式の場合、答案を美しく書くためには、書き始める前に、書く内容をしっかりと考え抜く必要があります。そして実際に書いていく際も、文字(あるいは図)の配列にまで気を配らなければなりません。「自分で深く考えようとする姿勢」や「先を見据えての段取り力」も、消しゴムを使わない教育を通して育まれていくのです。
間違えたもの(思考の跡)を消さない、か……
生成したりデリートしたりコピペしたりでドヤ顔してる場合ではない……
筆記具によって学習態度を反省させられるの巻。
筆記体のペンマンシップを買いに行こうかなあ。
20代で買っていれば、恩師への感謝状や、ちょっと気取った手紙なんかも書いていたかもしれない万年筆。
30代で買ったがゆえに、日々のボヤキや私のやらかし事情を書き記すことになってしまった万年筆。
なんかごめん……そこに愛はあるから許して……笑


