教室log はらノート

【英語の勉強】絶対やったらアカンやつ3選!

2024年05月20日 13:29

オンライン学習が発達して世界とも距離が近くなり、英語を勉強する手段は格段に増えました。

小学校で英語を学ぶ機会ができたことも関係して、学習の開始も低年齢化しています。

(私が子どもの頃は「おうち英語」とかなかったですし……)


SNSで他の仮定や学習者の取り組みが簡単に見えるようになったので、

あの教材が良さそう、いやいやこっちのメソッドの方が……と目移りしたり

自分はしょぼいと凹んだり、ということも以前より多いのではないかと思います。


人間は1人1人違うので(年齢が低いうちは特にそう)、万人に合うものってそもそもありません。


なので、発想を逆にします。

「これをやるといいよ」ではなく「これだけはやったらダメ」に変えて、

そのタブー以外はとりあえず試してみる。良かったら続ける。ってやつです。


それではいきますよ!「英語の勉強 絶対やったらアカンやつ3選」です!


その1「文字だけ見て、音を聞かない」


「書いてあるものを読めばいい」と思いがちですが、逆です。

まず音声から入って、頭の中でその単語や情景をイメージしてから、それを文字でどう表すのか確認するんです。


何も見ないで音だけを聞く→意味を想像しながら繰り返す

→文字を見る→必要なら正確な日本語訳をする


この順番がベストです。

教室では、小学生から高校生まで全クラス、この手順で文を読む時間があります。

(入試演習を除く)


音声に触れずに文字から入って読み続けた結果が「中高6年間勉強したのに英語が話せない日本人」です。

そりゃー あまり音に触れてないのに聞いたり話したりは無理があります。当然と言えば当然。


でも、今の教科書や教材って絶対に音源がついています。家でのトレーニング用。

つまり、学校英語だけでそれなりに意思疎通できる程度の英語力をつけられる時代になってるんです。


ちなみに私はほぼ学校英語しか勉強してませんが、だいぶ音読魔でした。親の仇かというくらい音読の日々。

当時はCD時代でしたが、学校でもらった教材は、同級生が開けていないCDも全部聞き倒して音読したと思います。



その2「返り読み」


ある程度まとまった長文を読む年齢(中高生以上)になると、

これをしているかどうかで、読解のスピードに大きく差がつきます。


日本語と英語の語順は逆です。短い文ならともかく、長い文になると、日本語と同じ語順で理解しようと頑張ると

必然的に返り読みをすることになり、途中で意味が分からなくなるはずです。


「英語は英語の語順で読む」が鉄則。


I have three brothers. なら

「わたしには3人の兄弟がいる」ではなくて

「私は持ってる(何を?)3人の兄弟を」と理解する。


Look at the boys talking with Lucy over there.なら

「あそこでルーシーと話している男の子を見て」ではなくて

「見て 男の子を(どんな?)話してる ルーシーと あそこで」


どんなに簡単な文でも、前から理解することにこだわること。


中学生以上は、『速読英単語』の文の意味取りをするとき、この読み方ができるまでネチネチ言い続けます(←言い方)

小学生はBBカードの意味取りや絵本を見ているときに「何を?」「どんな?」と英語の語順で読みやすくなるツッコミを入れながら、この読み方に近くなるようにさりげなーーく誘導します。



その3「単語だけ単発で覚える」


単語帳自体は必要だと思います。

が、文脈なしに単語を覚えるって実はすごーく不自然な行為です。


単語は文脈に依って存在するものです。本来はまとまった文の中でその意味に気づき、覚えるもの。

だから日本語⇔英語の単語帳「だけ」で何とかしようとするのはナンセンスです。


具体例を挙げると……

神殿 更迭 発酵 脱税 荘厳 肥沃

はい、覚えてください!


って言われたら、なんか変じゃないですか??

これが単語帳「だけ」で何とかしようとするってことです。


逆はこんな感じ。「発酵」を覚えた私のエピソードです。


最近イギリスの料理番組を見ていたのですが、出演者がプルーとかプルーヴァみたいなことを何度も言ってました。

一瞬、なんだこれ?と思ったのですが、よく見ると出演者たちはパン種をこねこねしながら、

ふくらむ動作をしてその語を発している。ってことは……発酵か!


実際調べたら this is called proofing the dough. 「これが生地の発酵と呼ばれます」ともある。

うん、なるほどな。


どうですか、たぶんもう忘れない。


小学生~中1は英語絵本、中2~高校生は『速読英単語』を使って「文の中で単語に出会う」ことを大切にしています。

もちろん辞書や普通の単語帳も使いますが、あくまで一覧性を持たせるための補助です。



さて、つらつらと述べてきましたが、いかがでしたか?

恐ろしいことに(?)これ、幼児~大人まで当てはまるんですよ……

0歳から100歳まで、このたった3つのことを避け、その逆を行けば良いんです。


ちょっと気楽になりませんか?

シンプル・イズ・ザ・ベスト!